冷間フォーマーは、素材を加熱せずに成形加工するフォーマーで、コンロッドボルトや等速ボールジョイントなどの自動車パーツや建築用TCボルトなど、現代社會に欠かせないパーツ生産に活用されています。
室溫に近い溫度で行う鍛造であるため、素材はある程度の変形能を持つもので、変形抵抗があまり高くないことが求められます。
素材の加工硬化によって変形抵抗が増大すると工具に過大応力が加わって破損することもあるので、加工できる寸法・形狀に制限がありますが、寸法精度や表面狀態が良好であるため、後仕上げ加工が必要ないネットシェイプが可能です。
熱間フォーマーは、素材を1,000~1,250℃に加熱してから成形加工するフォーマーです。素材を再結晶溫度以上の溫度範囲に加熱して鍛造加工するため、変形抵抗が小さくなり、変形能が高くなります。そのため、大きな製品を加工したり、大きく変形させることが可能となる反面、冷間鍛造に比べると寸法精度や表面狀態は劣ります。
ベアリングレースや、冷間フォーマーではカバーできない大型ギヤブランクの圧造などに利用されています。
ロータリーローリングは、供給されたワークにねじ・溝・ダイヤモンドセレーション・マーキングなどの転造を行います。サカムラのロータリーローリングは高精度・高速生産性が の特長であり、フォーマーとライン化した無人生産を実現しています。
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